農協に対する掌握能力の喪失を宣言した全農
農協の内金水準7000円。7月31日、全農が各県本部の米穀部長を本部(東京・大手町)に呼び、19年産米の集荷については全国統一した「内金+追加払い方式(魚沼コシを除く)」を通達したニュースは、コメ地帯で激震をもたらしたようだ。
全農を頂点としたコメ流通は、委託販売方式と呼ばれ、普通の商慣行からすれば少々イレギュラーな取引方式なのだ。なぜイレギュラーか、それを説明するには反対概念となる買い取り方式を先に説明した方がわかりいいかもしれない。買い取り方式といったら、またまたチンプンカンプンかもしれないが、これは我々が普通に親しんでいる売買方式と思っていただきたい。
(以下つづく)