集落営農推進の大本営は農水省経営局経営政策課だ。省を挙げての最重要課題だけに省内の俊才を集めた。集落営農推進に取り組む俊才たちも、内心、集落営農が「担い手確保」に役立つ政策とは思っていない。それを口にしてしまえば「配所の月」(左遷のこと)を覚悟しなければならなくなる。硬骨漢がいて「こんなアホな政策、俺はやってられん」と上司に叩きつける手もあるが、このご時世、そんなことをすれば、ハローワーク通いか「ガテン」に目を通しての職探しという運命が待ち構えている。これが故に俊才で鳴るキャリア官僚氏も、ピエロ役を演じなければならないのである。大いなる悲劇は、これがベストな政策と思い込んで、レイザーラモンHGのように「集落営農フォー!」と叫んでいるホントの「お馬鹿さん」もいることだ。(以下つづく)