編集長コラム | ||
農業経営者の仲間をご紹介下さい | 農業経営者 5月号 | (1999/05/01)
皆様からのお手紙や名簿を拝見し、そのご好意を深く心に刻み付けるとともに、発行者としての決意を新たにいたしております。
茨城県の照沼勝浩さんは、ご自身が取り組む経営者運動の幅の広さを示すかのごとく、何種類もの名簿をお送り下さいました。農機具店である合資会社集栄社からは「自分のお客さんのうちで、この雑誌を読ませたいと思う人たち」だという手書き名簿をファックスして頂きました。鳥取県の国本厚さんは「洋ランを栽培しており、直接役立つ内容は多くありませんが、農業に対する考え方に参考になることが多く、創刊号以来楽しみに読んで」いる旨の励ましの手紙とともに、ご自身が参加される研究会の名簿をお送り下さいました。
本誌の読者拡大は、これまでも読者と営業的利害を超えた農業関連企業の皆様の紹介が中心でした。
「権利」ではなく「責務」を自覚する農業経営者と農業にかかわる営業者たちが、その実践によって新しい農業と食の世界を作り上げて行くこと。そのお手伝いをすることが本誌の役割であると考えます。そこに農業経営者の未来があると考えるからです。
そして、本誌では雑誌の発行だけでなく、読者や協力企業とともに新しい農業経営や経営改善あるいは販路拡大につながるお手伝いをすることも自らの役割と考え、各種の事業に取り組んでいます。
読者の皆様にも単なるお客さんとしてではなく、「当事者」として参加していただきたいのです。そして、変革の主体であるとともに、そこに利益を求めていただきたいのです。
これまでに開催してきた実演検討会や勉強会、読者と共に参加する展示会への出展、さらに農業経営者とメーカーだけでなく、需要者業界の人々にも参加を求めた「経営実験プロジェクト」の実施など、その規模は小さくとも新しい時代の農業と農業経営を切り開く活動に取り組んできているものと自負いたしております。
前号で紹介した「北海道土を考える会」は本誌読者が多数参加される会であり、7月に行われる同会のイベントに本誌もお手伝いさせていただいております。
また、山形県藤島町は集中して読者がおられる地域です。同町の飯鉢藤夫氏を始め高橋浩氏、叶野幸衛氏らのご支援によるものでした。藤島町の読者は今年、13haの水田を使った集団転作によるバレイショの契約栽培に取り組んでいます。本誌との共同作業です。さらに、それを藤島町での野菜産地創造と地域の農業経営構造改革へとつなげる取り組みに発展させようとしています。
すでに同地では、田畑輪換を容易にするためのレーザー簡易基盤整備技術の研修会、村井氏、関氏等の講演会、液体マルチの研修会などを積み重ね、今年8月には、藤島町読者グループと本誌が共同で、行政や農協の協力も得ながらの研究会を開催する予定です。農機メーカーや今回のバレイショの荷受先であるカルビーポテトだけでなく、その他の野菜流通業者(取引が始まるのは数年後)や外食業も参加する形で、水田地帯での畑作経営や野菜産地形成を目指す「経営実験プロジェクト」として、地域田畑輪換、畑作機械や野菜作の機械実演を含む研究会となる予定です。
考えてみれば、お客様である読者や広告主の皆様に読者紹介をお願いすることを、「傲慢なこと」と思われるかもしれません。「いよいよ切羽詰ったか」と笑われるかも。それでもかまいません。どうぞ、ご支援下さい。そしてご一緒に取り組んでください。旧にも増して、皆様方のご好意を裏切らぬ本誌の態度を貫きたいと思います。
それから、「紹介したいが誌代が高い」というご批判がございました。出来る限り早くに「感謝の値下げ」ができるよう努力してまいります。
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