コメ余り時代に生き残りをかけて
民間育種米とは、民間企業または民間人が開発した新品種のこと。公的機関が独占していたコメ育種に民間参入が可能となって20年が経つ。ここ数年、有望な民間品種が出揃い、各社の品種の強みとその成長戦略が明らかになってきた。全社に共通する認識は、品種の強みを発揮できる、力のある生産者と組みたいということ。我こそは思うコメ農家にとって、こんな“商機”はまたとない。コシヒカリと産地ブランドの寡占化に安住し、消費者への提案力を失った米業界。そこへ新しい品種で着実にマーケットを切り開いている民間の育種企業。彼らと組まずして、誰と組む!
Part1 こんなにあるぞ民間品種
深まる生産者との提携、広がる独自マーケット
“商機”を呼ぶ第一歩は情報収集。どの会社が何の品種を扱い、どんな商売を展開しているのか。まずは、全体像を把握しよう。