国産榊を復活させよう
【講師/(株)彩の榊 代表取締役 佐藤幸次(さとう・こうじ)氏・ヒューマン企画 奥山完己(おくやま・かんみ)氏】
日本で流通している榊さかきの9割以上は中国産である。「榊というものはやはり日本人の手で日本人の心で神様へ祀るものであるべき」と佐藤氏は語る。榊は食品では無いので産地表示の義務はない。大半のお客様はその生産・流通を知らず、中国産であることを知らずに日本の神様とは縁もゆかりもない榊を供えているのではないだろうか。また、関東榊といわれているヒサカキは、中京・関西・中国・四国・九州ではチラ、下草、ビシャコ、ササキ、シバとよばれ仏様・仏花の裏あてに使われ、神棚には祀られない。しかし、これらは関東では榊として流通する。日本にもまだあまり知られていない文化の違いがある。ここにもビジネスチャンスがあるのではないだろうか。
佐藤幸次氏プロフィール
1979年埼玉県生まれ。小さいころから自然の中で育ち、植物に触れる楽しさを知る。18歳から親の経営する花屋で働く。以来日本の伝統には数多くの植物が文化として重要な意味がある事を知る。2011年には国産榊専門店株式会社彩の榊を設立。日本全国に国産榊を販売している。A−1グランプリ2012『農業経営者』賞獲得。
奥山完己氏プロフィール
1961年東京都八丈島八丈町生まれ。東京農業大学農学部農業経済学科卒業。大学卒業後、軽貨物運送の自営業者として生計を立てた後、85年東京都庁に入庁。主に八丈支庁で産業振興に取り組む。93年1月にヒサカキ専業農家として経営を開始。2009年には国産榊のブランド化と市場への周年安定供給を目指し、「国産榊生産者の会」を立ち上げる。
日時:2013年3月15日(金)16:00〜18:00
場所:
(株)農業技術通信社内セミナー会場
会費:一般参加の方は5,000円、『農業経営者』定期購読者の方は無料になります。
※ 今月号より、年間購読のお申込をいただいた場合も受講料は無料となります。