産業用大麻の生産とその産業的可能性に注目する
【講師:菊地治己氏/一般社団法人北海道産業用大麻協会 代表理事】
今回のテーマは「大麻」。一般社団法人北海道産業用大麻協会代表理事の菊地治己氏(元上川農試場長)に我が国における産業用大麻生産と意義と可能性についてお話をいただきます。
『農業経営者』では、かねて菊地氏のインタビューをはじめ大麻に関する特集や連載を行ってきました。それは、神事や伝統文化にも深くかかわる大麻生産が我が国の農業と新産業の成長に大きな可能性を与えるものであるという認識からです。
菊地氏は、道立農試時代には、現在の北海道ブランド米である、ほしのゆめ、ななつぼし、ゆめぴりか等の育成にかかわってこられたことで有名ですが、北見農業試験場長の職を最後に我が国での産業用大麻(ヘンプ)とその加工品生産を産業化を実現すべく活動を続けておられます。2014年8月からは自らが代表理事となって一般社団法人北海道産業用大麻協会を設立して産業大麻に関する社会的認知を広め生産拡大取り組んでいます。自らも大麻栽培の研究者免許を取得し、同じく研究者免許を取った北海道上川郡東川町の松家源一氏(㈲松家農園代表取締役)の圃場53.7aに薬用成分の無い大麻を栽培し、その栽培生産技術の普及にも努めています。また、先ごろも北海道産業用大麻協会の会員たちとともにフランスの産業用大麻生産と加工産業を視察するなど、海外の大麻生産とその産業化に関しても広い知見をお持ちです。
我が国の大麻栽培は、菊地氏らが生産している薬用成分を含まない大麻を含めて大麻取締法によって厳しく規制の下に置かれています。
ところが、欧米では薬用成分を抽出する大麻を含めて栽培とその産業化が進んでおり、農業的にも大きく成長しつつあり、もっとも成長性の高い産業分野の一つとして注目を受けています。
そこで、今回のセミナーでは、我が国での伝統的生産と利用、海外での生産拡大と多様な大麻産業の成長などに関して菊地氏にご紹介をいただきます。
新たな農業生産の可能性を考える農業経営者の皆様、新産業分野としての大麻産業に関心をお持ちの産業人の方々にご参加をお勧めします。
『農業経営者』編集長 昆吉則
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2012年10月号 編集長インタビュー
行動することによって規制を外していこう 多様な可能性を秘めた麻産業
講師プロフィール
1950年6月、盛岡市生まれ。北海道大学農学部卒。同大学院博士課程を中退して1977年6月に道立中央農試稲作部育種科に就職。上川農試水稲育種科研究職員、中央農試生物工学部細胞育種科長、上川農試水稲育種科長、道農政部農業改良課主幹、北見農試作物研究部長、中央農試企画情報室長、十勝農試場長を経て、2011年3月に上川農試場長で定年退職。専門は作物育種学。北海道大学農学博士。「ゆきひかり」「彩」「ほしのゆめ」「ななつぼし」「ゆめぴりか」などの道産米の品種改良に従事。退職後は、旭川市に農業活性化研究所を自ら設立し、有機農業や産業用大麻の普及啓蒙活動に取り組む。(特活)有機農業技術会議理事、北海道ヘンプネット世話人代表、上川ヘンプ研究会幹事長。
【日時】
2015年10月2日(金)16:00〜18:00
【会場】
シチズンプラザ[高田馬場]2階 会議室
〒169-0075 新宿区高田馬場4-29-27
【参加費】
『農業経営者』定期購読者 2,160円(税込)
一般参加 10,800円(税込)
※ 今回、年間購読のお申込をいただいた場合も受講料は2,160円(税込)となります。