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農業は「反自然的」と堂々と語れ | 農業経営者 8月号 |  (2004/08/01)

【国際連合大学副学長 安井 至】
view0408.jpg 地球の歴史を長期的に眺めるならば、ホモサピエンスとは、せいぜい十数万年前、つまりごく最近になって現われた「新参者」にすぎない。したがって私たちが食べているものは基本的に、人間がのさばる以前から地球に存在した生物であり、神が与えてくれたものでも、人間のために特別に作られたものでもない。

食物にリスクはつきもの



現代人は、自分たちが他の生命を食べて生きていることを都合よく忘れている。作物や家畜の場合、品種改良などの努力も重ねられてきたが、生き物である以上、完全に無害であるとは限らない。例えば植物は昆虫などから身を守るため、体内に毒物を準備している。食べる側にとって多少のリスクがあるのは当然で、食物にパーフェクトな安全性を求めるのは、人間の思い上がりである。
また、安全と安心はまったく異なる概念であり、安心は詰まるところ、悟りの中からしか生まれない。
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Posted by 編集部 | 11:30 | この記事のURL | コメント(487) | トラックバック(0)
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編集長コラム

“この程度で済んだ”と考えられる“幸福” | 農業経営者 8月号 |  (2004/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
“日照りに不作無し”という言葉を信じて今年の日和を良きことと思っていた。ところが、新潟、福井両県では大きな水害に見舞われた。今月号の取材でスタッフがお邪魔した方々もその被害を受けられた。つい数日前に談笑しご案内いただいた方々が、水害の後始末をされながらも電話の向こう側で明るい声を出しておられる。お見舞いを申しあげる。

被災された読者との話しやメールで教えられ、困難の中で示される人々の力を感じた。
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Posted by 編集部 | 08:30 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)