【農村経営研究会】視察会のご案内
『農業経営者』編集長の昆吉則です。
【農村経営研究会】では11月19日に宮城県登米市新田の農業生産法人有限会社伊豆沼農産を視察します。研究会のメンバーで同社を訪ね、伊豆沼農産が取り組む地域の風土を生かした伊藤社長が言う「農村産業」を作り出す取り組みを学びたいと思います。
伊豆沼農産は多くの渡り鳥が飛来する湿地としてラムサール条約に登録されている「伊豆沼」のほとりにあります。代表取締役社長の伊藤秀雄氏は、コメを中心とした農業と養豚業を営んできましたが、1988年に(有)伊豆沼農産を創業し、あらたに農産物の加工業と直売所、レストランの運営を始めました。さらにいま、地元の新田地区に都会から人を呼び込む事業にとりかかっています。伊藤氏はこれを「農村産業」と呼んでいるように、地域が利益を得られるような産業化を目指しています。
今年、都会の人たちの受け皿として、(有)伊豆沼農産の直売所やレストランから徒歩2分ほどの場所にある「ラムサール広場」。そこには「生ハム体験工房」と「都市農村交流館」、貸し出し用の畑、牧草とクローバーの芝生、豚や羊、ヤギなどの家畜の放牧地が設けられています。また、伊豆沼周辺の渡り鳥や植物などを紹介するネイチャーツーリズムなどのプログラムも計画しています。
この事業の組織は「新田地区活性化協議会」で、地元から選出された執行役員と、事務局として伊豆沼農産が運営します。プログラムの講師や宿泊先の民家の提供は地元住民を巻き込んでいきます。来年までの2年間は、農林水産省の補助金で運営し、3年目からは、事業に参加した地域住民も利益を得られるように独立採算の事業として軌道に乗せたいということです。
伊藤氏はまさに私が申しあげる地域の風土と歴史に愛着がありしかも経営能力を持つ「農村経営者」です。そんな伊藤氏そして伊豆沼農産を通して農村経営者による地域づくりに関心の御有りの方であれば、研究会会員以外の方にもご参加いただけます。
当日は、上記の施設や伊豆沼の視察、および、伊藤氏からは事業に至った経緯や提供されるプログラム、組織、9月に実施した仙台市の小学生の受け入れの事例、将来の構想などについてお話しいただきます。
皆さまのご参加をお待ち致しております。
伊豆沼農産あるいは伊藤秀雄氏については以下をご覧ください。
新・農業経営者ルポ『農業を「食業」、そして「農村産業」へ』
【視察参加費】
農村研究会会員:無料
会員の同伴者: ¥5,400(税込)/1人あたり
会員関係者以外の参加者: ¥32,400(税込)/1人あたり
2人目より5,400円(税込み)
※交通費・昼食代などは視察参加費には含まれません。
【スケジュール】
11月19日(木)
12:15 くりこま高原駅(東北新幹線)改札前集合
12:15 Taxiで移動
12:30 (有)伊豆沼農産 到着
12:40 ご挨拶 (簡単な事業概略と名刺交換など)
12:45 - 13:20 直売場・レストランにて昼食
13:30 会議室に移動
13:30 - 15:15 伊藤社長のお話とQ&A
15:20 - 16:00 施設及び伊豆沼などの視察
16:10 くりこま高原駅にむけTaxiで移動
16:30 解散
東京方面から新幹線でおいでの方:
(往) 東京駅発09:40 くりこま高原駅着12:01 やまびこ45号
(復) くりこま高原駅発16:46 東京駅着18:52 はやて118号
参加お申込みの方へ追ってスケジュールなどの詳細をお知らせいたします。