【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -
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最近、「コンプライアンス(Compliance)」という言葉をよく耳にする。英語の原義は「(命令に)従うこと」。特に企業活動における「法令を遵守すること」あるいは「自社の都合で嘘をつかないこと」という意味に使われる。言ってみればあたりまえのことを徹底していくための企業のあり方が問題になっているわけだ。さらに、それを徹底するために、自ら倫理基準を明確化するとともに社内外に役職員がそれを犯すことを防ぐ教育や監査の体制を確立しようということらしい。わざわざカタカナ英語を使わねばならないのか?適当な日本語はないのか?と言いたいところだが、考えてみるとそれは伝統的な日本人の論理の中からは出てこない考え方なのかもしれない。