【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -
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生まれて初めて伊勢神社にお参りをした。いわゆる伊勢神宮は内宮とも言われる皇大神宮、外宮と呼ばれる豊受大神宮の二つの総称であり、さらにそれぞれにある合計125の別 宮、摂社、末社、所管社を総称するものである、とは解説書で読んだ。
ある団体が同所で開催した講演会に筆者を呼んでくださったお陰で、参加者の方々とともに12月15日の深夜、外宮で執り行われた月次祭のお祭りを拝見させて頂く幸運を得た。月次祭は6月15日と12月15日、ともに夜(午後10時)と暁(午前2時)の2回、天照大神に御食をたてまつるお祭りであり、10月に行われる神嘗祭を合わせて三節祭と言い、伊勢神宮のお祭りの根幹をなすもの。そして、ここでは1500年以上もの長きにわたって、毎日、朝夕二度、天照大神に御食を供えるお祭りが続けられているのである。