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山形県河北町
遅霜被害で紅秀峰9割減コストアップ覚悟で加温も | 農業経営者 7月号 | (2005/07/01)
今年、山形県内では霜やひょうの影響で甚大な被害を受けた生産者が少なくない。山形県河北町でサクランボを栽培しているある読者は、今年の「紅秀峰」の収量が例年の10%程度にとどまると予想している。
サクランボの「紅秀峰」や「ナポレオン」といった品種は「佐藤錦」よりも早く花をつける。これらが咲く4月中旬、山形県河北町では三度に渡って霜が降り、もっとも気温が下がった4月18日にはマイナス5℃を記録した。このことによりつぼみが枯死し、ほとんど実がつかなかったという。紅秀峰は佐藤錦の受粉樹として利用されることも多く、5月上旬に満開となる佐藤錦もまた50%程度の減収が予想されている。
例年であれば一本の樹から約10~15kg収穫できるものの、今年は1kg程度しか見込めないという。40年ものキャリアを持つ生産者も「これほどまでに大きな被害ははじめて」と語る。
受粉樹としてではなく、果実を収穫する目的で紅秀峰を栽培する圃場の被害はもっとも大きく、収穫直前に実割れを防ぐために設置する「雨除けテントのビニール代にもならない」と判断、テントは設置せず、収穫はあきらめたという。
サクランボの霜対策には、防霜ファンや散水などいくつか方法があるが、どれも万全とは言い切れない。今年の大きな被害をうけ、この読者は来年コストがかかることを覚悟の上で、加温機を露地で稼動させる予定。
山形県の発表によると5、6月の降ひょうによる被害は、サクランボが約12億円ともっとも高く、次いでリンゴ、洋ナシ、アスパラガスなど、農産物では総額約21億円。農降霜害については現在取りまとめ中で公表できるデータはまだない。
ひょうも霜も場所によって被害状況はさまざま。今春は雪解けが遅く、生育も遅れていたものの、6月の気温は平年並みで経過したため生育は順調さを取り戻しており、場所によっては大豊作が予想される地域もある。そのためいまのところ市場価格に大きな変動はないようだ。
例年であれば一本の樹から約10~15kg収穫できるものの、今年は1kg程度しか見込めないという。40年ものキャリアを持つ生産者も「これほどまでに大きな被害ははじめて」と語る。
受粉樹としてではなく、果実を収穫する目的で紅秀峰を栽培する圃場の被害はもっとも大きく、収穫直前に実割れを防ぐために設置する「雨除けテントのビニール代にもならない」と判断、テントは設置せず、収穫はあきらめたという。
サクランボの霜対策には、防霜ファンや散水などいくつか方法があるが、どれも万全とは言い切れない。今年の大きな被害をうけ、この読者は来年コストがかかることを覚悟の上で、加温機を露地で稼動させる予定。
山形県の発表によると5、6月の降ひょうによる被害は、サクランボが約12億円ともっとも高く、次いでリンゴ、洋ナシ、アスパラガスなど、農産物では総額約21億円。農降霜害については現在取りまとめ中で公表できるデータはまだない。
ひょうも霜も場所によって被害状況はさまざま。今春は雪解けが遅く、生育も遅れていたものの、6月の気温は平年並みで経過したため生育は順調さを取り戻しており、場所によっては大豊作が予想される地域もある。そのためいまのところ市場価格に大きな変動はないようだ。
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