農業経営者取材 | 新・農業経営者ルポ | ||
第15回 ハーブを「必然」にした40年 | 農業経営者 8月号 | (2005/08/01)
【(有)シモタ農芸・(株)M&Yシモタファーム社長 霜多増雄 (茨城県取手市)】
霜多増雄は国内有数のハーブ生産者。約40年前に初めて欧州に渡り、食の洋風化を必然と見て、需要を掘り起こした。料理界には幅広い人脈をもち、地域の枠をも軽々と越える。経営の根本に置くのは、消費者への思いと農業を自然界とのかかわりでとらえる科学の視点だ。舌鋒は鋭く、時に辛らつな刺激を帯びる。
「栄養とおいしさは両立する。野菜本来の機能性、価値を消費者に届けるのが百姓の使命でしょう。よく『有機栽培で付加価値を』なんて安易に言うけど、食べる価値のないものだったら、有機だろうが何だろうが付加価値なんてないんだよ」(以下つづく)