農業経営者取材 | スーパー読者の経営力が選ぶ あの商品この技術 | ||
千葉県東金市 ライスファームもとごや 鈴木正昭氏が選んだ商品 | 農業経営者 1月号 | (2006/01/01)
■労働構成 / 本人、両親
■売り先 / 半分が米屋。もう半分が直売。
鈴木氏がイセキのトラクタを選ぶのは、けん引力、けん引バランス、そしてロアリンクの剛性が「他の国産車に比べ優れているため」。その違いは、スガノ農機(株)の重い作業機を使うと顕著に表れるとのこと。写真はホイールの63馬力。併用する同じ馬力のもう一台もイセキで、セミクローラ。同じサイズのセミクローラとホイールを使い分けるのは、圃場条件に左右されず効率的に作業をするためだが、機動力を考えるとホイールを中心に作業スケジュールを組むことになるという。
ホイールには踏圧というデメリットが付いて回るが、それを軽減するため、ヨーロッパ製超扁平タイヤを履かせ作業させる。購入は輸入商社を通じて。
鈴木氏が同機を導入したのは、刈り株や刈りワラなどを裁断・混和することで土壌表層での分解を促進させるため。これをプラウですき込み懐の深い作土造成を目指す。構造は、前輪側フレームを八の字に角度を付け、その抵抗で花形ディスクが残かん・土塊を切断し、後輪丸型ディスクが土へ押し込むというもの。鈴木氏は秋の収穫が終わるとすぐに同機を入れ、2~3カ月後にプラウ・プラソイラですき込む。「このあたりは、冬でも温度も雨もあるので、腐食は十分進む」とこと。
鈴木氏の圃場は「泥炭が粘土になったような」土質で、土塊をバーチカルハローだけでは砕土しきれない圃場もある。そうした場所には、写真下のタインをディスクハロー後部に取り付け、圃場をもう一回走らせる。
鈴木氏は玄米ではなく籾貯蔵。注文に応じ順次籾摺り・精米する。排出された籾殻は調製施設2階に貯蔵しておく。この籾殻を土壌改良剤として田に散布する際には、写真にあるように籾を天井から同コンテナに排出させ、トラクタに直装して圃場へ向かう。後はコンテナ下部のシャッタを開け、圃場を走行するだけだ。鈴木氏は「動力を使っていないのに均一に散布できる優れもの」と利便性と精度に太鼓判を押す。
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