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愛媛県・(株)みかん職人武田屋
「えひめガイヤファンド」から2000万円調達
新たな品種作付による事業拡大のための資金に | 農業経営者4月号 | (2007/04/01)
愛媛県愛南町の農業生産法人、(株)みかん職人武田屋(武田敦年社長)は「えひめガイヤファンド投資事業有限責任組合」の出資を受ける。2月末に武田屋が無担保社債2000万円を発行し、「えひめガイヤファンド」がこれを引き受ける形で、資金調達を行う予定だ。ファンドからの資金調達について武田敦年社長は、「新品種作付による事業拡大のための資金。果樹園の新規造成コストは大きいが、銀行からの融資枠は限られる。そこで、担保がなくても将来の事業性を評価してくれるファンドに出資を求めた」と話す。
同社は希少性の高い河内晩柑を中心にポンカンや温州みかんなどの柑橘類を生産し、登録会員数1万2000人超の個人宅配で着実に販路を広げている。現在、デコポン、スイートスプリングなど新たな品種の生産、販売拡大を視野に入れており、苗木の育成に取り組んでいる段階にある。
「当農園では個人宅配売上が主体で、価格帯も安定し、顧客ニーズもつかめている。だからこそ先手を打って、新しい品種の生産基盤をしっかり固めておきたい」(武田社長)と語る。
同園の昨年の売上は約2億5千万円。2002年に3000万円であった売上が、03年には6000万円を超え、05年には1億2000万強とこれまで大幅な増収が続いている。全面積18haのうち10haで苗木を育成中で、これらの出荷が可能となる3、4年後には4~5億円の売上を見込んでいるという。
えひめガイヤファンド側では「みかん職人武田屋は経営が安定しており、将来の事業拡大も見込めることから出資を決定した」としている。
同ファンドは、愛媛県および四国エリアを対象に農林漁業の新しいビジネスモデルの支援育成を目的として、愛媛銀行とひめぎん総合リース(株)が共同で設立した農業ファンド。日立キャピタル(株)と中小企業基盤整備機構からも出資を受けてファンド総額5億円で設立した。運用期間は2016年まで。出資は無担保社債の発行によって実施される。出資先として、武田屋の他に松山市の水産業(株)活媛が決定しており、今後も地域活性化のコア事業になることができる将来性、成長性を持った事業者に最高5000万円を限度に投資していく計画だ。
「当農園では個人宅配売上が主体で、価格帯も安定し、顧客ニーズもつかめている。だからこそ先手を打って、新しい品種の生産基盤をしっかり固めておきたい」(武田社長)と語る。
同園の昨年の売上は約2億5千万円。2002年に3000万円であった売上が、03年には6000万円を超え、05年には1億2000万強とこれまで大幅な増収が続いている。全面積18haのうち10haで苗木を育成中で、これらの出荷が可能となる3、4年後には4~5億円の売上を見込んでいるという。
えひめガイヤファンド側では「みかん職人武田屋は経営が安定しており、将来の事業拡大も見込めることから出資を決定した」としている。
同ファンドは、愛媛県および四国エリアを対象に農林漁業の新しいビジネスモデルの支援育成を目的として、愛媛銀行とひめぎん総合リース(株)が共同で設立した農業ファンド。日立キャピタル(株)と中小企業基盤整備機構からも出資を受けてファンド総額5億円で設立した。運用期間は2016年まで。出資は無担保社債の発行によって実施される。出資先として、武田屋の他に松山市の水産業(株)活媛が決定しており、今後も地域活性化のコア事業になることができる将来性、成長性を持った事業者に最高5000万円を限度に投資していく計画だ。