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農家のマネー術(2) | 農業経営者7月号 | (2007/07/01)
経営者は、農業経営がうまく立ち行かなくなった場合のリスクを背負わなければならない立場であり、であればこそ個人としてある程度財産を蓄えておく必要がある。法人経営・家族経営の如何を問わず、経営者本人が豊かにならなければ雇用者も利益供出のメリットを享受できない。かかる認識に立って、先月号では、いかにして利益を出すかという観点から構成したが、今月号は出した利益をきちんと残し、殖やすこと、しかもそれを踏まえて経営者個人として豊かになるための方法論について考えていきたい。
蟹瀬誠一氏 特別インタビュー 「お金の話をする前に人生について真面目に考えよう」
社会的な成功を収めることと、
幸福な人生を送ることは似て非なるもの
ジャーナリストとしてテレビや雑誌などで精力的に活躍する蟹瀬誠一氏は、昨年10月に単行本『4つの資産~成功の黄金法則・僕の場合~』(講談社)を出版した。
その内容は、20代から60代にかけて、持つべき資産、投資すべき対象は異なってくるというもので、人生の第一の目的は成功することではなく、幸福になることである、と説く。取材で経営者など多数の成功者に会う機会が多い蟹瀬氏だけに、その言葉の持つ意味は重いように思える。
農業の世界では「儲けばかりではダメ」「儲けてしまえば何でもOK」と、お金に対しては二者択一的な考え方ばかりだが、本来はもっと自由でいいはずだ。蟹瀬氏に話を聞いてみることにした。(以下つづく)
古農機具販売から株式投資まで
本誌読者に聞いた私の資産運用術
農閑期の農家が農業以外の副収入を得ようとすれば、かつてはアルバイトというケースが多かった。もちろん、本誌読者にもそういう方はいるだろうが、しかし、それではいかにも効率が悪い。このことは経験者であればあるほど、実感を持って認識するのではなかろうか。
また、農業は「頑張れば儲かる」という方程式が簡単には当てはまらないだけに、ここはやはりお金に働いてもらうこと、すなわち資産運用をした方がどちらかといえば、いいはずだ。もちろんリスクは否定しないが、いまだ続く銀行低金利のご時勢においては、銀行に預けておく方が高リスクともいえる。
本稿では、ある程度の資産を持つ経営者、あるいは将来的に持ちたいと考えている経営者のみならず、当面の支出に備えて資金を貯める必要があるという経営者から、資産運用術とその後ろにある考え方について取材した。(以下つづく)
知らなければ、ムダなお金を払うことになる!
経営者のための節税 基礎のキソ
平成19年度の税制改正によって、節税方法も大きく変わることになった。方向性としては、経済の活性化を促すために、会社ないし事業主の税金を減らす傾向にあるといえる。
本稿では、農業経営者がぶつかることが多い局面での節税方法について、大まかな説明を加えるに留まるが、この基礎を知っているのと知らないのでは、大違い。額にして年に数百万も節税できる可能性もないわけではないのである。
経営者の責務として、将来の事業継承に向け、お金を残すことを考えておかなければならない。 では、どうやってお金を残せばいいのか。農通コンサルティング・統括チームコンサルタントである藤田秀一郎氏は、「収入を増やすか、支出を抑えるかしかない」と言及する。(以下つづく)
農家だからこそ、その価値を知る
気になる!? 農業関連銘柄
資金運用」と聞くと、株を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。日本企業の業績も空前の増収を記録しているにもかかわらず、株価はまだ低迷しているようである。だからこそ狙い目ともいえるのだろう。
デイトレーダーのように「儲かる」ことを理由に、投資をするのでは面白みがあまりない。農業経営者だからこその投資をここでは考えたい。もちろん、紹介した銘柄については、本誌が安全性等を保証するものではないので、あしからず。(以下つづく)
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