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GAPレポート第2回 | 農業経営者8月号 | (2007/08/01)
誌上採録
『GAPは日本農業を救う』パネルディスカッション
出席者リスト
■コーディネーター
神田健策氏(弘前大学教授)
■パネリスト
尾崎高広氏(JAつがる弘前)、木村 図氏(木村リンゴ園)、
古川陽一氏(マルケイ青果)、池戸重信氏(宮城県立大学)、
手塚房雄氏(JAおきたま)、斗沢康広氏(JA十和田市)、
元木 寛氏((有)とまとランドいわき)、
■会場からの発言 田上隆一氏(日本GAP協会)
※文中発言略したが三上浩樹 氏(藤崎園芸高校)も参加
日本GAP協会と農業情報学会は4月26日、GAP全国会議を開催した。同会議には、生産者、JAや行政の担当者など250人が参加。先月号でレポートしたGAP実践農家、農協などによる事例報告の後、会場の参加者も交えてパネルディスカッションが行われた。GAP取得の意義、取得費用の負担方法、生産者の工夫、流通業者のGAPに対する関心についてなど、活発な論議の内容を抜粋して掲載する。(まとめ 青山浩子)
[会場の意見] 2点お聞きします。JGAPもユーレップGAPも基本的には輸出促進のためのツール、特に欧州輸出のためのツールではないかと、私は思います。ですから「ユーレップGAPがGAPの世界標準」という表現には抵抗感があります。なぜなら米国はGAPをほとんど導入していないからです。逆にGAPを導入している国への輸出には、ユーレップGAPと同等のGAPがあれば、説明などはしやすくとなる利点があるとは思いますが……。
それからユーレップGAPの考え方の一つとして、商品ラベルに「ユーレップGAP認証取得」というマークを貼ることができないと昨年の第1回の全国大会で伺ったと記憶しています。しかし、事例報告ではラベルに貼ってもいいという話がありました。もし可能ならば、消費者にJGAPを伝えるツールになると思いますが、その点を確認したいです。
(以下つづく)