読者の会 | ||
第3回 10月12日 『農業経営者』読者の会 定例セミナーのご案内 (2007/08/31)
「農業先進国産業論」
【講師/叶芳和氏(元・国民経済研究センター理事長)】
日本は今「第2の明治維新」ともいうべき、大改革の時代に突入している。農業も聖域ではない。生産者米価が1万円を切る情勢では、市場原理が猛威を振るうだろう。国はもう、農家を守れない。市場の支持がなければ経営が成立しない時代、マーケティング能力と経営資源の新結合に秀でた農業経営者が勝つ。呪文のように政府規制に文句を言っている農家は、立ち遅れていくだろう。講師は28年前にこの状況を予測し「農業=先進国型産業論」を提唱した。技術革新や人的資源が蓄積した「先進国型農業」にたどり着くための、農業革命のシナリオを描く!
講師プロフィール
1943年鹿児島県奄美大島生まれ。元・財団法人国民経済研究協会理事長。元・拓殖大学国際開発学部教授。現在、帝京平成大学現代ライフ部教授。著書に『農業・先進国型産業論』(日本経済新聞出版社)、『日本よ農業国家たれ』(東洋経済新報社)、『農業ルネッサンス-21世紀産業のイノベーターたち-』(講談社)など。
場所:(株)農業技術通信社内セミナー会場
会費:一般参加の方は5,000円、『農業経営者』定期購読者の方は無料になります。
※ 今月号より、年間購読のお申込をいただいた場合も受講料は無料となります。
経済的視点から日本農業を見てきた叶先生の話は、スケールが大きく、話題はマーケティング論から成長著しい中国の話にまで及びました。質疑応答では、激論が交わされる一幕も。また、会場内には、先生の名著『農業・先進国型産業論』を20年前に読んで感銘を受けて参加した方もおりました。国内の政治問題として語られてしまうことの多い日本の農業ですが、当たり前のことですが、農業はれっきとした経済活動です。売れるものをつくり、売れないものはつくらない。「マーケティングが完全ならば営業は全く必要ない」という先生の言葉に気づかされる人も多いと思います。