読者の会 | ||
第6回 11月22日 『農業経営者』読者の会 定例セミナーのご案内 (2007/09/01)
「鹿児島県で畑輪作1000haを目指す、そのビジネスモデルとは?」
【講師/坂上隆氏((有)坂上芝園 専務取締役)】
鹿児島県・志布志に分散する平均20aの畑で、同氏は加工バレイショと青汁原料のケールを生産。そして畜産地帯での新しいビジネスとして、家畜糞尿の受け入れを複合したコーンサイレージ生産を行ない、1000haの経営を目指しています。輪作による土作りも含めた、同氏の新たな事業を聞きます。
講師プロフィール
1968年鹿児島県生まれ。24歳で就農。加工用ジャガイモ、サツマイモ、ケール、デントコーンなどを輪作。生産はすべて企業との契約栽培。03年にコントラクタ事業として飼料の供給販売を開始。今期はデントコーン80haを作付け。社名は先代が芝の生産を始めたことによる。売上高2億8千万円。無借金経営。剣道7段。
場所: (株)農業技術通信社内セミナー会場
会費:一般参加の方は5,000円、『農業経営者』定期購読者の方は無料になります。
※ 今月号より、年間購読のお申込をいただいた場合も受講料は無料となります。
今回の講師は生産者としては2人目、鹿児島の坂上さんをお招きしました。なんと坂上さん、あらかじめ講演のレジュメをお願いしていたのですが、自らパワーポイントで作成した40ページ以上(!)にも渡る資料を送ってくださいました。なんでも、講演をする機会が多く、自社の事業内容を分かってもらうためにこうした資料を準備してあるとのこと。そして、その内容は事業の活動・進捗に応じて随時更新し、WEB上でも公開しているとのことでした。なかなか生産者で、ここまで詳細な会社資料を作られている方は少ないのではないでしょうか。また、講演の内容は、さすが剣道7段の剣士、半生を交えて語ってくださいましたが、どんな場面でも自分を厳しく律しているという感じを受けました。学生の頃は剣道ばかりして勉強をしなかったということでしたが、その後、アルバイトをしながら図書館に通い詰めたそうです。「私はあきらめなかっただけなんです」。坂上さんが何度も口にしたこの言葉。誰も為しえなかったことを成し遂げた人が語るこの言葉には重みとともに希望が満ちており、とても印象的でした。