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GAPレポート第3回 | 農業経営者9月号 | (2007/09/01)
リンゴ国際競争時代をにらみ、
「取得するコストより取得しないリスク大きい」と判断
青森のリンゴ農家が相次いでGAP導入
リンゴの輸出量が伸びている青森県で、GAP取得しようという農家が増えている。農産物の安全管理を保証するシステムであるGAPを武器に、低迷するリンゴの国内消費を輸出で打開し、リンゴ産業の活性化を図りたいという産地の思いが背景にある。
同県で初めてGAPを取得したのは片山りんご(有)(弘前市)。1999年からEUに輸出を開始し、2004年にEUで普及しているユーレップギャップの認証を取得した。同社がリンゴの生産を委託している岩木山りんご生産出荷組合では、すでに3名がNPO法人日本GAP協会によるJGAP認証を取得済みだ。来年中には60名全員が取得をめざしている。
一方、台湾を中心に輸出しているJAつがる弘前(弘前市)は今年からGAPに取り組み、今夏に2名の組合員が審査を受けることになっている。その後、JGAPのなかでも蕫必須﨟とされる重要な項目については、「JGAP指導員」の資格を持つ8名の職員が全組合員に普及していく計画だという。
(以下つづく)
世界70カ国の約5万農場が認証を取得するまで成長したユーレップGAP。農場管理における事実上の世界スタンダードになっている。我が国では日本版GAP(JGAP)の普及が始まったばかり。本誌では、農場の経営管理手法そして国際競争に生き残るための規範として、GAPに注目。世界の動き、日本での進展を毎月報告する。レポートはジャーナリストの青山浩子氏。 -profile