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島田徳重氏(新潟県南魚沼市)
取り込み詐欺の注意呼びかけ
コシヒカリ10万円相当回収できず | 農業経営者 4月号 | (2008/04/01)
魚沼コシヒカリを生産する島田徳重氏(新潟県南魚沼市)が、取り込み詐欺と思われる被害に遭遇した。少量取引で代金を払って農家を信用させた後、大口取引を行なって代金未払いのまま蒸発する悪質な手口で、同氏は同様の被害に遭わないよう、注意を呼びかけている。
東京都台東区にあるという食材卸業者から、島田氏に最初の発注があったのは、昨年11月14日。コシヒカリ5kg(3250円相当)×1袋の注文で、同氏が商品を送ったところ、すぐに代金が振り込まれた。
この後「先日のサンプルが取引先の老人介護施設に気に入ってもらえたから」と、11月17日に12袋、同24日には18袋の注文があり、島田氏はその都度対応。さらに同28日にも24袋の追加注文があったが、この時島田氏は「田植えの段階から注文をもらっていないと、これ以上の量は対応できない」と断った。支払いサイクルについては「15日締めの月末払い」という条件で、納品済みの計30袋の代金(約10万円相当)は、12月末に支払われる約束だった。
ところが12月25日、この卸業者から、営業活動を中止するという連絡が入った。さらに東京地裁に破産の申し立てをしたので、ついては1月16日までに弁護士から連絡があるという通知が送られてきた。しかし期日が過ぎても連絡はなく、相手はそのまま音信不通に。島田氏は問題が表面化する前の12月14日、台東区にある卸業者の事務所を直接訪問しているが、現在その部屋は「もぬけの殻」になっている。
島田氏は「警察に相談しても、損害額の回収は難しいと言われた。同じ業者が会社名や場所を変えて、同様の手口を使う可能性があるので、ほかの農家の皆さんも注意してほしい。新規取引の場合、信頼のある第三者からの紹介などがなければ、原則として前金か代引にしたほうがよい」と、被害の拡大防止を訴えている。
この後「先日のサンプルが取引先の老人介護施設に気に入ってもらえたから」と、11月17日に12袋、同24日には18袋の注文があり、島田氏はその都度対応。さらに同28日にも24袋の追加注文があったが、この時島田氏は「田植えの段階から注文をもらっていないと、これ以上の量は対応できない」と断った。支払いサイクルについては「15日締めの月末払い」という条件で、納品済みの計30袋の代金(約10万円相当)は、12月末に支払われる約束だった。
ところが12月25日、この卸業者から、営業活動を中止するという連絡が入った。さらに東京地裁に破産の申し立てをしたので、ついては1月16日までに弁護士から連絡があるという通知が送られてきた。しかし期日が過ぎても連絡はなく、相手はそのまま音信不通に。島田氏は問題が表面化する前の12月14日、台東区にある卸業者の事務所を直接訪問しているが、現在その部屋は「もぬけの殻」になっている。
島田氏は「警察に相談しても、損害額の回収は難しいと言われた。同じ業者が会社名や場所を変えて、同様の手口を使う可能性があるので、ほかの農家の皆さんも注意してほしい。新規取引の場合、信頼のある第三者からの紹介などがなければ、原則として前金か代引にしたほうがよい」と、被害の拡大防止を訴えている。