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吉永貴之氏(栃木県芳賀町)
トマトの生産体系を見直し、売上200%増の見込み
トマトの専作化、越冬長期多段取りを実現 | 農業経営者 5月号 | (2008/05/01)
実施にあたっては、高軒高の低コスト耐候性ハウスやトマトを直立させるハイワイヤー整枝などを導入。さらに品種も見直すなど、生産体系全体の改革が進められた。
最初の3年間は50aの圃場のうち15aだけでの取り組みだったが、この間だけで販売金額は160%増、所得も130%増と高い増益効果が認められた。
この結果を受け、06年以降は既存のハウスを軒上げすることで、コストを抑えつつ耐候性ハウスと同様の機能を持たせるなどして、全圃場に取り組みを拡大してきた。
吉永氏は「他県もトマトの生産に力を入れ始めたこともあり、打開策としてこの計画を進めてきたが、その概要は農大の卒論として考えたもの。ここまで上手くいったことに驚いているが、今後は販売面の改善にも目を向けていきたい」と、経営革新への意欲を語る。
なお、この取り組みについては、2月28〜29日に開催された第47回全国青年農業者会議の席上で、同氏自身が「トマト専作化への道」と題して発表し、農林水産省経営局長賞を受賞している。
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