GAP | ||
GAPレポート第12回 GAP活用したプロモーション展開。
スーパーと生産者が連携。
「イスミ」が地場GAP農産物を育成、コーナー化 | 農業経営者 6月号 | (2008/06/01)
GAPコーナーを設けるようになったきっかけは?
1994年から、地元が持ち込んだ野菜などを販売する「ふれあいコーナー」を展開しています。地場産農産物には人気はありますが、農家の高齢化、担い手不足を目の当たりにし、やがて農家はいなくなるだろう、いずれは我々自身が農業法人を設立する必要もあるだろうと考えていました。そうした矢先、JGAP協会の田上隆一さんのGAP講座に参加。新たに農業を始めるより、すでにいる農家を育てていくほうが現実的ではないかと感じた。そこで、直販コーナーに出荷してもらっている農家に「一緒にGAPを実践してみないか」と声をかけたのです。
農家の反応はどうでしたか?
「ふれあいコーナー」に出荷している340人ほどの農家のうち、6名が名乗りをあげてくれました。「やったら儲かるの」と聞かれたが、「取得したからといって(高く売れるなどの)保証はできない。でもうちがバックアップするから一緒に頑張ろう」と説得しました。希望ある農業を続けるには他の商品との差別化が必要。何かしないとじり貧になる一方です。「自信を持って売れる商品づくりをめざしてみないか」と励ましてスタートしました。
農家の指導は自らされたそうですね。
JGAPのマニュアルを片手に6農家をまわって指導しました。私が農業に疎いからできたと思う。農家は自分がやってきたことがいちばん正しいと思っているので、素人の目線で質問ができた。「軍手をはめた手で農薬にふれ、そのまま商品をさわったらどうなるか」と話しながら、農家とともにリスク検討をやっていった。夜は集まっての会議。それぞれ記帳した書類を持ってきてもらい、「ここはこうしたら」とアドバイスした。記帳が多く、最初は「大変だ」という声もあったが、「GAPのメリットは毎年、毎年改善していくことで安全性が高まる」、「たいへんだからこそ自信を持って売れるんですよ」と説明しながらすすめていきました。
(以下つづく)
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