提言 | 視点 | ||
「お上」に依存しな自己実現 | 農業経営者 6月号 | (2008/06/01)
もっとも、すべての公務員が閉塞感の中で仕事をしているわけではない。社会の問題を解決するために、これまでにない新しい制度を作りたいといったフロンティア精神を持っている人もいる。組織で引っ張る人が2割、普通の人が6割、ぶらさがる人が2割という「2:6:2の法則」は、民間企業も役所も同じだ。 。
「立場」ではなく「仕事」
私自身、官庁を辞める時には「役所でしかできないこともあるのにもったいない」と仲間から言われた。それでも転職支援することの貢献度や稀少性を考え、世の中に発信したいテーマもあったので、外に出て行くことができた。
公務員は「安定している」「親に言われてなった」など、望んで就職した率はあまり高くない気がする。ただ人生は一度きりだ。時間は永遠に返ってこないのだから、自分が後悔するとわかっている仕事を続けるのもつまらないではないか。食っていけなくては仕方ないが、自己実現できる仕事を選ぶことは重要だと思っている。
あなたが国に何をできるか
かつて行政機関にいた私の立場から見ると、日本人は“お上”を批判しながらも、最後の最後は国を頼る風潮がいまだに強い。その背景には、市民革命が起きず、人権や制度を権力者から勝ち取ることがなく、輸入された価値観を国によって与えられてきたという経緯がある。だが、何かに依存するのでは、真の意味での自己実現は果たしえないのではないだろうか。
ジョン・F・ケネディが大統領就任演説で語った「国があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが国に何をできるかを考えてほしい」という言葉の意味をいま一度噛みしめたい
>役人廃業.com
そういうサイトがあるんですね。
初めて知りました。
確かに自分の可能性を信じて、
生きていきたいものですね。