特集 | ||
世界で急騰するリンとカリ
ニッポン農業の肥料はどうなる? | 農業経営者 7月号 | (2008/07/01)
ジワジワと肥料価格が上昇し、農業経営に悪影響を与えている。肥料原料であるリンおよびカリの価格が、原油価格と同様に、食糧増産を図る世界各国の思惑や投機マネーの流入によって、吊り上っているからである。高止まりがいつになるかも定かではない。間もなくやってくる肥料新年度を前に、本特集では肥料高騰の背景にあるものを伝えたいと思う。同時に、肥料を軸にした農業経営のあり方について一緒になって考えていきたい。
はじめに 肥料高騰が既存の農業経営の変化を促す
本誌読者にとっては、すでに実感済みのことであろうが、高度化成肥料価格がここ数年上昇している。農水省をはじめとする行政機関が、農業資材費低減対策を講じようとも、さらなる価格上昇は避けられなくなってきた!
第1章 緊急アンケート 本誌読者に訊く 値上がりを続ける肥料をどうするか?
農業資材コストにおいて肥料が占める割合はさほど大きくはなかったかもしれないが、肥料価格の上昇を受けて、農業経営者の意識は変化しているようである。そこで本誌読者を対象にファックスアンケートを実施した。有効回答者は124名。
第2章 世界各所で繰り広げられる「肥料資源争奪戦」の行方
資源小国、我がニッポンは、農業生産に欠かせぬ肥料原料も海外に頼っている。その肥料原料が深刻な供給不足に陥り、ロケットのように急上昇していることは先刻承知の通り。それが原因で、いま、地球規模で各国入り乱れての壮絶な原料争奪戦が起きている。全農、三菱商事や三井物産など名だたる総合商社勢も参加、ニッポン農業を守るべく奮闘していると思いきや、売り手からまるで相手にされていないという、にわかには信じられないようなお粗末な事態が起きている。原料価格高騰でにわかにクローズアップされてきた肥料資源争奪戦を追ってみた。(土門剛)
覆面座談会 肥料業界は今、何を考えているのか?
前章で見てきたように、肥料原料価格の急騰とその原因の解決は容易に解決できない難問である。特にこの6月、新肥料年度を迎えるにあたって、肥料業界を取り巻く雰囲気は、口さがない関係者曰く、まさに「お通夜」といったところらしい。これから死活状況を迎える肥料業界は今、何を考えているのか。肥料業界関係者2名に本音を聞いた。
第3章 私は肥料高騰時代をこう生き抜く!
たしかに農業経営にとって、肥料高騰は頭の痛い問題である。しかし、考えられる手段を考え尽くすことは何より重要である。そこで本章では、この問題の認識を農業経営者に聞いた。さて、あなたならどうするか?
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