農業機械 | 土を考える会 | ||
世界の食糧争奪戦に備える
第31回北海道土を考える会 夏季研修 | 農業経営者 9月号 | (2008/09/01)
ハーフソイラ
スガノ農機の新製品。表面に土壌を上げないプラソイラともいうべきもので、作業後の後処理に支障を来さない。いくらか心土を上のほうへ上げるので、プラソイラと同じように長年続けていくことによって徐々に作土が増える。実演では作業深を45㎝に設定したため、仮に作土が30㎝だったとすると、15㎝の心土が部分的に作土の上に上がってきたことになる。
【粗耕起・混和】
スタブルカルチ
前後にあるチゼルの本数は偶数で並列に配しているが、これはすき込みムラの防止や砕土性の向上を狙ったもの。実演機の「超混タイプ」では前列が左反転、後列が右反転するようになっており、後部のクランブラーローラーで土が砕かれて表層にすき込まれる状態になる。代かきハローを使用する稲作では、事前のロータリ耕をこうしたスタブルカルチに代替する動きも出ている。
【粗耕起・混和(複合作業)】
コールタ(フロントヒッチ)+スタブルカルチ
近年、トラクタにフロントヒッチを取り付ける人が多くなってきた。実演ではコールタを装着しているが、これによって土には切り込みが入るため、後部作業はけん引抵抗が少なくて済む。土を耕す基本はプラウによる深耕だが、経営面積が拡大し、労働力が限られたなかで省力化するにはこうした簡易耕起を組み合わせていく必要もある。
玉手博章氏のジャガイモの移植栽培
北海道留寿都村の玉手博章氏はジャガイモの通信販売を手がけ、収穫したジャガイモの実に99%を全国の家庭へ直接配送している。そんな玉手氏は年間を通じたジャガイモの供給を実現すべく、ジャガイモの移植栽培にも取り組んでいた。
育苗マットは自身で考えて作ったもの。プラスチックパレットを使用し、ここに土壌に包まれ、紙筒を巻かれた種イモを配す。紙筒は5号ポットでジャガイモ専用。分解作用もある。青森でも同じような取り組みが行なわれているという。玉手氏は、3月下旬から専用ハウスで育苗を始め、4月下旬には植付けられる状況に整える。今回は実演に合わせて用意したものなので、実際にはここまで生長させない。こういう状態だと伸びた茎が機械に引っかかって、スムーズに動かなくなる恐れがあるそうだ。水がなくても芽は出るので、極力控えたほうがいい。(以下つづく)
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