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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

草刈りと経営感覚 | 農業経営者 9月号 |  (2008/09/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

いつまでも精力絶倫の人夫になんて、なれっこねぇ!


小学生の時に一番嫌だった農作業の一つに用水路の掃除と両サイドの草刈りがある。

今でもこの仕事は正直やる気が起こらない。なぜならコメを作っていないので「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」とは思う。思うのではあるが、地目は水田であり昨年から始まった「農地・水・環境保全向上対策」もあって、一応積極的に参加するふりはしている。今でもそうだが、私が学生だった時も用水掃除や草刈りの連絡は、地区のボスから親へ、そして自分に命令がかかって、イヤイヤやっていた。

特に夏休みころの草刈りは暑く、北海道でもたった2時間でもヘトヘトになってしまう。 その後、部活に行くのだから、この年齢を考えると当時の疲労回復力は、モンサントの子会社ファイザー製バイアグラ並みだ。

中学生になった昭和45年(1970年)ごろから、私は農業の手伝いをするようになったが、草刈りの非近代的、非効率性には疑問を感じずにはいられなかった。

まず、なぜ日曜日にやらなければならないのか?

学生にとって、日曜日はサラリーマンと同じく朝遅くまで寝ていられる貴重な時間のはずだ。もちろん頭数をそろえるために日曜日は都合の良いことはわかるが、何かほかの方法があるはずと考えていた。

そういえば、参加人数は耕地面積5haあたりにつき1人を出さなければいけなかったと思う。ということは、当時の我が家でも56人を用意しなければならなかった。どう考えても家族では対応できないのでアルバイトを雇うことになる、そこでまた一言、「あいつはアルバイトを雇っている」と言われる。今では高校生や人材派遣を利用して急務をしのぐ当然の行為が、当時では自分では管理できない者としての評価をいただくことになった。 (以下つづく)
※記事全文は農業経営者09月号で
Posted by 編集部 12:28

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