特集 | ||
農場を魅力ある“遊び場”に変える「ファーミング・エンタテインメント」とは | 農業経営者 12月号 | (2008/12/01)
食と農の乖離を問題視して、「地産地消」「食育」などが叫ばれている。若干スローガン的な臭いがあることは否めないが、お客様の地域の食や農、生産体験に触れる機会を求めるニーズが高まっているのは明らかだ。にもかかわらず、まだ農業経営者は、そのニーズに応え切れておらず、かつそこにビジネスチャンスがあることに気付いていない。そこで本特集では、先行事例を紹介しながら、農場を遊び場とし、観客に楽しさを提供するビジネスの方向性とその可能性について提示していきたい。
一般消費者と呼ばれる層は、ファーミング・エンタテインメントにどのような関心を抱いているのか?本誌はインターネット上でアンケートを実施した。すると編集部が予想した以上に、多くの人々が農業体験を望んでいることが明らかになった。彼ら彼女たちが望んでいるものとは?データから読み取ってほしい。
■コラム 農場が提供できる価値 生活者が求める手ごたえをどれだけ用意するか
博報堂生活総合研究所(東京都港区)は、社会の深層構造の変容とそれに伴う、日本人の生き方と生活の方向性を示唆する『生活動力』を毎年発表している。今年1月に発表された『生活動力2008』(博報堂刊・8400円)は手と身体を動かす生活を望んでいるという消費者(生活者)の変化欲求を明らかにしている。嶋本達嗣所長に話を聞いた。
■事例紹介 新規顧客を呼び込むエンタメ農場
農業経営者の中には農場のテーマパーク化を理想とする方もいる。開設の前提条件として、一定規模を要すると思い込んでいる節も多いが、そうではないだろう。どんな娯楽を提供できるか、事例を踏まえて考えてもらいたい。
■農業体験農園 “開業”前に知っておきたい法制度
農業のエンタテインメント化を感じながらも経営規模や農地法、税負担の問題がはっきりしていないため、躊躇する方もおいでであろう。そこで、本稿では農業体験農園の形態を分類し、開業にあたっての条件や特徴、メリットを紹介する。
(以下つづく)
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