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農家の給与 | 農業経営者 4月号 | (2009/04/01)
「100年に一度の不況」下、日本中で人員削減・給与削減が進行中だ。「失業者を人手不足が深刻な農業に」の報道が連動する。本誌読者層からは農業を「甘くみるな」という声が上がってくる。だが、甘くみられる理由は我われにある。世間から農業は遅れた業界に見えることを許してきたのだ。その大きな理由は、給与水準がわからないことにある。職業の付加価値を表す報酬がブラックボックスでは、“真っ当な産業”としてみなされない。ならば“農業の産業化”を標榜する本誌で明かそうではないか。独自アンケートをもとに、農家の給与を初公開する。
(1)一体、いくらなのか?
・2566人の給与公開で初めてわかった!
誌読者層の平均年収は348万円。法人役員平均は560万円。中小企業の平均給与より多いことがわかった。国の農業所得統計をみても、農業の本当の年収はわからない。上位5%の農業経営者は1000万円超の高額所得者だ。
・業種・年齢・規模・地域と将来予想。5つの指標で読み解く農場給与水準
分析を深めれば、農業年収の実態がはっきり浮かび上がる。高い業種は? 低い業種は? 最高年収の年齢層は? 収入を上げるモチベーションは?
(2)給与・所得が上がる農場のなぜ?
・農業法人のトップに聞く成長と昇給の仕組み
人材難に悩む農業法人は少なくないその大きな理由は、従業員が望む待遇条件と農業法人が提供できるそれとに大きなギャップがあるからだ。そんな中、従業員に対して一定の収入を約束し、昇給も実現している農業法人もある。ここでは、そのトップに従業員および自身の収入に対する考えを聞いた。
・家族経営の農家に聞く成長と昇給の仕組み
農業経営の理想の経営形態は、家族経営であるという農業経営者は多い。とはいえ、その分、経営規模が限られてくることもあり、収入を増やすのは、ちょっと工夫が必要になってくる。そこで、本稿では、法人化していない農家に、収入をあげるための経営努力を中心に話を聞いた。
・給与額よりも、あげ方が大事!?農場スタッフから見た給与とは
スタッフにもっと給与をあげたい——そんな想いを抱く経営者も少なくないだろう。だが、スタッフ自身は給与についてどう考えているのだろうか。額だけみれば少ないとはいえない給与を稼ぐ、現役農場スタッフ2名に話を聞いた。
(3)給与を決める根拠はありますか?
・経営者の頭の中にある評価は正しくとも不完全!
従業員にとって、実は給与の額はあまり大きな問題ではない、ということを案外経営者は知らない。一方従業員も経営者が何を基準にして給与を決めているか分からない。では、どうすべきか、経営者が評価の基準を明確にし、従業員に伝えていくことである。
(以下つづく)
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