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「農村経営研究会」2015年第2回定例会のご案内 (2015/04/22)
【農村経営研究会】
2015年第2回定例会
『シビック・アグリカルチャー』とローカリゼーション
『農業経営者』編集長の昆吉則です。
2015年第2回目の「農村経営研究会」のご案内です。
今回は、トーマス・ライソン著『シビック・アグリカルチャー』の翻訳者である北野収氏(獨協大学教授)を講師としてお招きします。
北野氏に『シビック・アグリカルチャー』とローカリゼーション」というテーマで解説をいただくとともに、現在の日本での“地域おこし”あるいは「ローカリゼーション」について皆さんと議論を深めてまいりたいと思います。
北野氏は、米国への留学以前に農水省に勤務し、 “村づくり対策”を担当する仕事をしてていました。米国留学時の研究テーマも「グローバル化時代の農村活性化対策」でした。しかし、留学中の研究、その後のメキシコなどで調査を通して、地域おこしをやって観光客を集めたり、特産品の開発や販売ルートづくりで成功しているケースを農水省で表彰していく、ということでは問題解決にはならないということに気づいたそうです。
そこで表彰されるような村も、もっとすごいことをやる村にとって代わられるし、同じ条件なら東京に近い村が有利になるという市場競争をしているに過ぎないのではないか。グローバリゼーションに対抗してと言いながらナショナルレベルで競争をするということになり、それは本当の答えにならないと北野氏は言います。
松尾雅彦氏が『スマート・テロワール』で言う、“自給圏”という概念はこうした北野氏あるいはトーマス・ライソン教授が『シビック・アグリカルチャー』の語る問題意識に発しています。
「農村経営研究会」は“自給圏”という概念だけに縛られるものではありませんが、この本質的なテーマを脇に置くことはできないし、ローカリゼーションをいかに実現していくべきかを考えるべきだと思います。
さらに、北野氏は、メキシコでの調査などを通して、ローカリゼーションの国際化という事例も報告しており、これも地域おこしのもう一つのヒントになるものだと思います。
『農業経営者』の2013年2月号・3月号で松尾雅彦氏による北野収氏のインタビューをご覧いただけます。
専門家インタビュー 美しい村を生むローカルの視点(前編)
専門家インタビュー 美しい村を生むローカルの視点(後編)
また、トーマス・ライソン著・北野収訳『シビック・アグリカルチャー』(農林統計協会)も合わせてお読み頂ければ幸いです。
【日時】2015年5月21日(木) 13:30~17:00
【会場】 シチズンプラザ
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-29-27
http://www.citizen-plaza.co.jp/access/
【当日の会費】
農村経営研究会会員(1名様):無料
会員同行者(1名につき): 5,400円 (税込)
一般参加者:1人目 10,800円、2人目より 5,400円 (いずれも税込)
お申し込みは、5月19日(火)までにお願いたします。
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