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「農村経営研究会」2015年第3回定例会のご案内 (2015/10/19)
【農村経営研究会】
2015年第3回定例会
『農業経営者』編集長の昆吉則です。
【農村経営研究会】では、10月30日(金)13:30~17:30に高田馬場のシチズンプラザ2Fにおいて定例研究会を開催します。
今回の講師は、『農業経営者』10月号で「特集・消費から見た日本農業の可能性」の中で私との対談でお話をいただいた成田重行氏(元オムロン常務)です。
同氏は、東京新宿区の高田馬場および早稲田の商店街が中心となって始まった、江戸東京野菜に指定されている内藤とうがらしを街から復活させようという取り組み(内藤とうがらし再興プロジェクト)の仕掛け人です。この取り組みは、鉄腕アトムの手塚プロが事務局(アトム通貨実行委員会早稲田・高田馬場支部事務局)になり、両町内の各家庭のベランダ、商店の店先、町内に事務所のある企業のビルの玄関先で栽培することから始まりました。さらに、高田馬場、早稲田両商店街にある食堂やレストランで内藤とうがらしを使ったメニューを開発し、昨年からはそれを高田馬場、早稲田の飲食店が「内藤とうがらし特別メニュー」を提供する「内藤とうがらし街バル・バル辛フェスタ」というイベントが行なわれています。
これをきっかけに、今年からは新宿伊勢丹やタカノフルーツパーラー、東急ハンズなどで「新宿内藤とうがらしフェア」が10月から始まっています。そこでは江戸東京野菜に認定されている内藤トウガラシで、惣菜やデザートを作って販売したり、魔除けのお守りづくりの体験会を開いたりしています。もちろん、そこで使われているとうがらしは高田馬場で栽培したものではなく各地の農業生産者が生産する内藤とうがらしです。まさに街から仕掛けられたマーケットインの農業プロジェクトなのです。
その仕掛け人こそ、今回講演してもらう内藤とうがらしプロジェクトリーダーの成田重行氏です。成田氏は、オムロン時代に築きあげてきた経営戦略を生かし、全国30か所にも及ぶ地域開発や商品づくりの手伝いをしています。
よく知られている例としては沖縄県宮古島の「雪塩」。島民の依頼を受けて特産品開発に乗り出した成田氏は宮古島の海水から塩作りをすることになったのですが、全国に100種類以上存在する塩との差別化が必要と判断しました。そして作ったのが宮古島の珊瑚石灰層を利用し、海中ミネラルをそのまま残した「雪塩」を作り上げたのです。同商品はモンドセレクションでは3年連続金賞を受賞している人気商品に成長しました。
成田氏の取り組みは、農村経営において、その土地の風土や文化を探求することと、地域の関係者をつなぐことの意味について深い示唆を与えるものだと思います。今回の講演では、そうした横の糸と縦の糸が見事に繰り込まれた全国での実践事例を基に、“成田重行流”の地方創生術を紹介してもらいます。
研究会会員(無料)はもちろん会員外の皆様(有料)にもぜひお聞きいただきたく、ご案内をいたします。
【日時】2015年10月30日(金) 13:30~17:30
【会場】 シチズンプラザ
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-29-27
http://www.citizen-plaza.co.jp/access/
【当日の会費】
農村経営研究会会員(1名様):無料
会員同行者(1名につき): 5,400円 (税込)
一般参加者:1人目 10,800円、2人目より 5,400円 (いずれも税込)
お申し込みは、10月26日(月)までにお願いたします。
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