【(株)菊地鉄工所代表 菊地治樹 -
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現在、トラクタといえば4輪駆動(以下、4WD:Four wheel drive)が当たり前のようになってきているが、この傾向はここ25〜30年間のことで、それ以前は2WDが主流であった。特に北米では、フロントアクスルのトレッドセッティングが幾通りにも可能だったということもあり、管理作業(ロークロップ作業)までをもカバーする大型トラクタでも、2WDに重点が置かれていた気がする(けん引力増加、または踏圧防止のため、後輪ダブルタイヤなどのオプションは用意していた)。
むしろ、ヨーロッパの方が現在販売されているスタイルの4WDトラクタの導入は早かったようである。そこには国土面積や作物、作付けの違いなど、さまざまな要因があったのだろう。
今回は、日本と欧米それぞれの4WDシステムの開発経緯と機能・特徴を解説する。(以下つづく)