先月号の本誌特集は「農業経営から撤退する自由」と称し、農業経営者の退き際論をテーマにした。
様々な事情から農業経営を続けるべきかどうか真剣に悩んでいる読者に向けて、本誌なりのエールを送ったものである。
と同時に、この企画の裏側には「撤退する自由」もあれば「継続する自由」もある、という意味も込めたつもりでもある。
そして、今回の特集では困難に直面し、人生の岐路に立たされながらも、農業経営を「撤退する」ことではなく、あえて「継続する」という選択肢を自ら選んだ農業経営者たち、それぞれの人生を追った。
昨年以上に「再チャレンジ」のかけ声がけたたましく聞こえてくる新しい年を迎える中で、あなたは、リターンマッチに挑んだ3人の農業経営者の姿に何を感じるだろうか―。