【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -
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あくまでも「都市農業」にこだわりたい僕は、この4月、5月と国立近辺で農地を探していました。眠っている土地がたくさんあるので、「宅地化農地なら、すぐ買えるだろう」と考えていたところ、土地はあるにはあるんです。けれども、その価格を聞いて僕は驚きました。
東京・国立の売り農地が坪150万円、一反弱で約4億円!
そこで僕は「買えないのならば、借りよう」とJAさんに仲介してもらって探したところ、年間34万円の貸し賃で170坪の土地を見つけました。けれども、そこは「駐車場として使うのならいいけど、農地としては貸さない」ということでした。
そんな折、僕は隣市の農業委員会の会長にお会いして直接、話す機会がありました。すると彼が言うには、
「得体の知れないお前たちに、土地を貸すはずがないだろう。自分で耕作をしていれば、それは立派な農地だけれど、人に貸せば、それは財産になるんだから」(要約)とのこと。
なるほど、たしかにその通りです。さらに彼はつけ加えます。
「いきなり土地を借りようとするな。一体、お前たちは何をしたいんだ?」
僕は腹は立ちませんでした。むしろ、「ついにここまで正直に話してくれるようになったか」と嬉しいぐらいでした。(以下つづく)