【(株)グッドテーブルズ代表取締役社長 山本謙治】
これからの日本は高齢・人口減少社会に移行し、国民の「胃袋」が減っていく。世帯当たりの人数も減り、家庭で買う食品の量も少なくなる。料理しない主婦も常態化しつつある。この国の食の市場規模は間違いなく縮小に向かう。
その状況に伴って、農産物の売り方も変化するだろう。従来は、大多数を占める中間層と少数の富裕者層に向けて、モノを売っていればよかったが、今後は階層格差社会の到来によって、商品のラインナップは「高級品・一般品」から「高級品・PB(プライベートブランド)商品・一般品」の3層に分かれていく。PB商品とは、流通業界が独自の基準を設けて売る特別栽培農産物などを指す。