【亀田製菓(株) 海外業務室長 桑原 忠之】
今年4月、当社は米国進出の拠点として、カリフォルニア州にKAMEDA USA社を設立した。これにより主力商品である柿の種を一大消費国で販売する構想がいよいよ本格的に始動した。
現在、米国ではうす焼きせんべいなど、うるち米で作られた米菓は一部のナチュラルフード系スーパーで流通しているほか、もち米を使用したあられは東南アジアからの輸入品が販売されている。一方、柿の種は商社による輸入品が日系スーパーで販売されるにとどまっていた。
しかし年々健康志向が高まっていることを背景に、オイリーで濃厚な味つけの伝統的スナックとは異なる味覚・低カロリーの米菓は、注目を浴びつつある。縮小する日本国内のマーケットとは反対に、当社が約200億円と推測する米国の米菓市場規模は、ブームに乗って5年後には2倍まで成長すると予測している。