【アキレス(株) シューズ事業部 シューズ商品企画開発部 部長 津端裕】
近年、子供靴市場は少子化の影響を受けて縮小の傾向にある。その一方で海外からの輸入品が増えて供給は過剰になり、それに伴い値段が下落している。この厳しい情勢の中、2003年に当社が発売した『瞬足』は、累計で1000万足を販売し、小学生の3人に1人が履くほどのヒット商品になった。最大の特徴は、トラックのコーナーでも地面をしっかり蹴って速く走れるように、シューズの底面が左右非対称に設計されていること。平均体力が落ちて満足に走れない子供が目立つ中で、速く走れる能力は私たちの子供の頃以上に、クラスの人気者になるための要素になっている。「足が速くなりたい!」という、昔から変わることのない欲求に応えたことで、男の子からの絶大な支持を集めた。