全国128の都銀・地銀・信金・ファイナンス会社を調査
最近、民間の金融機関による農業向け商品の開発が急速に進んでいる。従来、制度資金か農協系商品かの二者択一の選択肢しかなかった農業金融において、民間の多様なサービスが提供されることは、様々な資金ニーズを持つ農業経営者にとって歓迎すべき状況である。しかし、民間金融商品の存在を知らない農家がまだ3割を越えている(読者アンケート結果)。そこで、本誌は全国128の都市銀行・地方銀行・信用金庫・ファイナンス会社にヒアリングを行い、各社の農業向け民間融資商品を収集、リスト化した。
■読者に聞く「資金需要と借入先」
民間金融商品と言っても、実際に使う農業経営者のニーズにマッチしていなければ意味はない。現在どんな資金需要があるのか、既存の金融商品に対する不満は何か、などについて本誌読者にアンケートを実施。事業形態や地域、就農年数別分析から、農業現場の融資実態をあぶり出してみた。
■農業向け融資・ ローン商品全50点
■融資担当者に聞く「なぜ今、農業向け融資か」
本特集ではまた、なぜ今、民間の金融機関が農業向け融資に積極的なのかを明らかにする。3行1社の融資担当者にインタビューすると共に、政府が進める政策金融改革の意を受けて、民間金融機関との業務協力を進める農林漁業金融公庫にその背景と方向性について話を聞いた。