【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -
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参議院選挙の自民大敗後、秋口といわれる衆議院選挙を控え、農政は農協組織の思惑が当たって思い切りバックギアに入ってしまった。すでに完全に破綻したというべき減反政策の建前を守るために強硬な施策も出ており、農業界の混迷はさらにその度合いを増した。
「なんで今さら日本でコルホーズ」と我われが批判した集落営農は1年を経ずして各地で大きな問題を起こしている。農協破綻や全農の経営不安も現実味を帯びてきた。農業の現実を何も理解しようとせず、ただ選挙目的にありえもしないバラ撒き政策を主張する政治家たちが、日本農業の未来を考えていないことを思い知らされる今日この頃である。