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【農村経営研究会】農村経営視察会 第2弾「(有)降矢農園(福島県郡山市)」 (2014/06/23)

【農村経営研究会】農村経営視察会



農村経営研究会第2回視察会(7月2日開催)のご案内です。
今回は、先の研究会でご報告をいただきました降矢敏朗氏((有)降矢農園代表取締役)が暮らす福島県郡山市の川曲集落での取り組みを視察するとともに、川曲集落の未来ビジョン作りについて地域の皆さんとともに語り合う視察会にしたいと考えております。

同集落は、郡山駅から車で20分という場所にもかかわらず過疎化や耕作放棄地の拡大が進んでいます。それに加えて原発事故以来、若い世代の流失が続いています。さらに、風評被害による農産物販売の低下も深刻化しています。

  降矢氏らの集落構成員たちは、震災以前から雑木林化していたタバコや桑の畑を伐採し、炭焼き釜を作れる古老の知恵を生かして炭を焼き、それを地域再建のきっかけにしようと取り組んできました。でも、人手による伐採はあまりにも手間がかかる。その後、牛の放牧から豚の放牧による開墾へ。豚は灌木の根まで掘り返してすべてを食べ尽くし耕作放棄地の開墾にはぴったりだそうです。開墾した段々畑に野芝をはやして放牧・採草地として生かし、新たな農村景観を作ろうとしています。そして、放牧養豚の自然をイメージさせる豚をブランド化する取り組みも始まりました。レストラン関係者を呼んでホテルでの試食会を行い、本格的な出荷が始まろうとしていた矢先、震災と原発事故に見舞われたのです。

同地域は福島原発からは山一つ隔てた場所にあるにもかかわらず、その地形的条件故か土壌や空間の放射線量が低く、放牧養豚で育てた豚肉も安全基準内のものになっています。豚は一部のレストランなどへの出荷と加工向けに出荷しています。
安全基準をクリアしても“風評”で買い叩かれるのなら、この放牧養豚の取り組みと川曲集落の魅力を生かし、福島の地に思いを寄せてくれるお客さんを呼び込む術はないのか。また、広域に消費権を求めずとも、福島県内や地元消費をもっと伸ばすことはできないのか。
産地から消費地へという農産物の流れで成立してきた農業を、顧客を農村に巻き込むことでの新たな農業・農村の可能性を追求するのが「農村経営研究会」です。そして今回は、風評被害という困難も抱えた福島の地域での農村再建の取り組みを現地で考えましょう。さらに、遠隔地の顧客巻き込みにとどまらず、県内、地方の異業種が共同することでの地元消費拡大もテーマとして話題にしたいと思います。 皆様のご参加をお待ちいたしております。

【視察参加費】
農村研究会会員:無料
  会員の同伴者: ¥5,400(税込)/1人あたり
  会員関係者以外の参加者: ¥32,400(税込)/1人あたり
※バス代は参加費に含まれます。
※郡山までの往復交通費・昼食代(¥1,620/1人)は視察参加費には含まれません。

【スケジュール】
  7月2日(水)
12:00 JR郡山駅東口広場集合 (新幹線出口より徒歩200m)
12:15 バスにて出発
12:30 – 14:00 三春ハーブガーデン・Restaurant Sararaにてランチバイキング
(福島県田村郡三春町大字斎藤字仁井道126)
14:15 川曲集落に向けバスで出発
14:30 – 15:00 バスにて川曲集落の視察
15:10 – 17:00 集会場にて降矢氏および地元有志を囲み座学
17:10 バスにて郡山駅に向け出発
17:40 郡山駅にて解散

※スケジュールの多少の変更はご了承下さい。

お申し込みは、6月30日(月)までにお願いたします。

fukushima.jpg

お申込はこちら




Posted by 編集部 | 09:48 | この記事のURL | コメント(565) | トラックバック(0)
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【農村経営研究会】農村経営視察会 第2弾「(有)降矢農園(福島県郡山市)」 (2014/06/23)

【農村経営研究会】農村経営視察会



農村経営研究会第2回視察会(7月2日開催)のご案内です。
今回は、先の研究会でご報告をいただきました降矢敏朗氏((有)降矢農園代表取締役)が暮らす福島県郡山市の川曲集落での取り組みを視察するとともに、川曲集落の未来ビジョン作りについて地域の皆さんとともに語り合う視察会にしたいと考えております。

同集落は、郡山駅から車で20分という場所にもかかわらず過疎化や耕作放棄地の拡大が進んでいます。それに加えて原発事故以来、若い世代の流失が続いています。さらに、風評被害による農産物販売の低下も深刻化しています。

  降矢氏らの集落構成員たちは、震災以前から雑木林化していたタバコや桑の畑を伐採し、炭焼き釜を作れる古老の知恵を生かして炭を焼き、それを地域再建のきっかけにしようと取り組んできました。でも、人手による伐採はあまりにも手間がかかる。その後、牛の放牧から豚の放牧による開墾へ。豚は灌木の根まで掘り返してすべてを食べ尽くし耕作放棄地の開墾にはぴったりだそうです。開墾した段々畑に野芝をはやして放牧・採草地として生かし、新たな農村景観を作ろうとしています。そして、放牧養豚の自然をイメージさせる豚をブランド化する取り組みも始まりました。レストラン関係者を呼んでホテルでの試食会を行い、本格的な出荷が始まろうとしていた矢先、震災と原発事故に見舞われたのです。

同地域は福島原発からは山一つ隔てた場所にあるにもかかわらず、その地形的条件故か土壌や空間の放射線量が低く、放牧養豚で育てた豚肉も安全基準内のものになっています。豚は一部のレストランなどへの出荷と加工向けに出荷しています。
安全基準をクリアしても“風評”で買い叩かれるのなら、この放牧養豚の取り組みと川曲集落の魅力を生かし、福島の地に思いを寄せてくれるお客さんを呼び込む術はないのか。また、広域に消費権を求めずとも、福島県内や地元消費をもっと伸ばすことはできないのか。
産地から消費地へという農産物の流れで成立してきた農業を、顧客を農村に巻き込むことでの新たな農業・農村の可能性を追求するのが「農村経営研究会」です。そして今回は、風評被害という困難も抱えた福島の地域での農村再建の取り組みを現地で考えましょう。さらに、遠隔地の顧客巻き込みにとどまらず、県内、地方の異業種が共同することでの地元消費拡大もテーマとして話題にしたいと思います。 皆様のご参加をお待ちいたしております。

【視察参加費】
農村研究会会員:無料
  会員の同伴者: ¥5,400(税込)/1人あたり
  会員関係者以外の参加者: ¥32,400(税込)/1人あたり
※バス代は参加費に含まれます。
※郡山までの往復交通費・昼食代(¥1,620/1人)は視察参加費には含まれません。

【スケジュール】
  7月2日(水)
12:00 JR郡山駅東口広場集合 (新幹線出口より徒歩200m)
12:15 バスにて出発
12:30 – 14:00 三春ハーブガーデン・Restaurant Sararaにてランチバイキング
(福島県田村郡三春町大字斎藤字仁井道126)
14:15 川曲集落に向けバスで出発
14:30 – 15:00 バスにて川曲集落の視察
15:10 – 17:00 集会場にて降矢氏および地元有志を囲み座学
17:10 バスにて郡山駅に向け出発
17:40 郡山駅にて解散

※スケジュールの多少の変更はご了承下さい。

お申し込みは、6月30日(月)までにお願いたします。

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【農村経営研究会】第1回定例会のご案内 (2014/05/01)

【農村経営研究会】第1回定例会



 農村経営研究会では第1回定例会として、福島県郡山市の降矢敏朗氏((有)降矢農園・代表取締役)に話題提供をお願いしての研究会を行ないます。テーマは、流通を通して農産物を供給するのではなく、お客さんを地域に呼び込み、その産品への評価と生産者の取り組みやその風土そのものに対する共感をベースにした農業・農村ビジネスの可能性を検討することを取り上げます。研究会会員の皆さまはもとより、一般の皆さまにもご参加いただき、内容を深めてまいりたいと思います。

日時:2014年5月29日(木) 13:30~17:00
会場: シチズンプラザ
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-29-27
     http://www.citizen-plaza.co.jp/access/
 
   (有)降矢農園は水耕栽培のスプラウト(ブロッコリー・マスタード・レッドキャベツ・クレス)・サンチュ・豆苗・カイワレ大根・夏イチゴの生産販売で有名な農場です。その他、コメや放牧養豚による豚肉生産などさまざまな取り組みをされています。
会社紹介URL:http://www.wakanaya.com/company.html

furuya.jpg

 福島県郡山市にある同農場では放射性物質に対する検査体制を整え、安全な農産物供給に務めていることは言うまでもありませんが、同農園を含めて福島県の生産者は福島第1原発の事故による風評被害に経営的打撃を受けています。降矢さんの事故発生以前から取り組んできた放牧養豚による産地づくりや様々な農産物生産や地域開発に関する経験やご苦労を伺いつつ、新たな農村開発の可能性を皆さまとともに考えたいと思います。

 福島県産で流通している農産物は、すべて安全基準をクリアした農産物です。それにもかかわらず風評被害により同県産の農産物は流通段階で“買い叩かれる”状況が続いています。しかも、モモのように時期により産地が移動し、小売の店先で必要とされる産品についてはそれほどの価格差はないのですが、その他の作物に関しては、他県産と比べて仕入れ価格が低くなっているという現状があるようです。これは、“風評”を理由にした流通業界の買い叩きというべきではないかと私は思います。

 こんな経験があります。事務所のある高田馬場の地域イベントで、本誌の読者の農産物を展示即売したことがあります。その際に「福島のりんご」とポップを立てて販売をしたところ、他のどの地域の農産物より先に売り切れになりました。風評被害を受けている生産者を支援することに消費者としての満足あるいは責任を感じている顧客がいる。しかし、そんな顧客のニーズに応える努力を流通・小売業者は忘れているのではないのかと私は感じました。顧客が求めているのは“低価格”だけではなく、消費者としてのさまざまな“満足”です。その中には、風評被害を受けている福島産の産品であればこそ、積極的に買いたいという消費者だからできる振る舞いを行ないたいという思いもあるのです。

 流通・小売業が“風評”を理由に“買い叩き”をするというのなら、お客様を地域に呼び込むことで可能になる、新たな顧客満足を作り出すことはできないのだろうか。さらに、原発事故にかかわる風評被害を克服するだけではなく、お客様を地域に呼び込むことで可能になる新たな農業・農村の可能性を考えてみましょう。

ご関心をお持ちいただいている皆さまのご参加をお待ちいたしております。

【農村経営研究会】 昆 吉則


【当日の会議次第】
1.事務局挨拶
2.新会員紹介
3.視察会第一弾(みわ・ダッシュ村を訪ねる)の報告
4.降矢敏朗氏による話題提供と全体討議
5.今後の予定について (第2回研究会および視察会第2弾など)
6.総括
7.閉会

【当日の会費】
農村経営研究会会員(1名様):無料
会員同行者(1名につき): 5,400円 (税込)
一般参加者:1人目 10,800円、2人目より 5,400円 (いずれも税込)

お申し込みは、5月16日(金)までにお願いたします。


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Posted by 編集部 | 12:06 | この記事のURL | コメント(642) | トラックバック(0)
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